筆者は冬場にマラソン大会など参加している市民ランナー。2010年8月16日(月)に、日帰りで初めて富士山への登山を行いましたので紹介します。
今回は、登山で足腰を鍛えるという目的もあったので、できるだけ混んでいない時間帯を選んでの日帰り登山。 登山コースは富士登山競争のコースにもなっている吉田コースを選びました。
早朝3時に起きて、都内を車で出発。この時期は富士スバルラインが通行規制されているため五合目まで上がる事ができませんでした。北麓公園に駐車してバスで五合目へ。吉田口から登山を開始したのは午前7時頃でした。

富士登山を行うにあたって、あらかじめガイドブックやウェブサイトを参考にし、以下のような手荷物を用意しました。荷物の重量は8kgにもなってしまいましたが、必要の無かった物も多かったのでコメントを付けます。足腰を鍛えるつもりなら、荷物は重くてもいいかも。
「服装」・・登りはじめの服装は、ランニング帽子、ランニングシャツ、ジャージの下、厚手の靴下、ジョギングシューズでした。下がランニングパンツではない以外はほぼランニングの格好。
「帽子」・・ランニング帽子を利用。晴れていると日差しが強いので必須。風が強いときは飛んでいかないようにクリップ等で留めておいた方が良いと思います。
「シャツ」・・即乾機能のあるシャツにします。綿のシャツは汗で濡れて肌触りが悪くなる。マラソン大会の参加賞で貰える即乾シャツが最適。頂上で着替えるために予備を1枚リュックに入れておきます。もう一枚あれば、下山後の五合目でも着替える事ができて快適です。
「ズボン」・・ジャージで十分。ジーンズで登っている人もいるけど、伸縮性のあるズボンの方が良いと思います。
「シューズ」・・ランニングシューズで大丈夫です。できれば、レース用の軽いシューズではなくて、ジョギング用(ファンラン用)のしっかりしたシューズの方が良いです。下山時に真っ黒に汚れるので、白いシューズは汚れるのを覚悟で使ってください。下山時に小石がシューズ内に入るので、厚手の靴下の方が良いと思います。
「リュックサック」・・今回は、Trans Alpineの30リットルのリュックを使いました。このリュックはベルトで体に固定できるため登山しやすいです。マラソン大会に出るときにはリュックで行く事もあると思いますので、この機会に30リットル程度のものでしっかりしたものを購入しておくと良いと思います。突然の雨に備えてレインカバーは必須です。Trans Alpineのリュックは、カバーを内蔵しています。
「レインコート」・・今回は雨は降らなかったため使わなかったけど、レインコートは必須だと思う。山の天気は変わりやすいですし、雨にぬれると低体温症の危険があります。それに富士山の上の方は予想以上に気温が低いです。上下セパレートのものが良いです。できれば、通気性のあるものがベター。ホームセンターなどで4000円弱で売っています。夏の富士山に登るだけなら数万円もする本格的な登山用レインコートは不要だと思います。陸上競技用のウィンドブレーカーは防水では無いので代用になりません。天候が悪くなったら即下山する(山頂はあきらめる)なら無くても良い。
「傘」・・持っていったけど使わず。五合目で降りそうになければ要らないかも。
「防寒着」・・事前の情報収集で、山頂は真冬並みの寒さなので防寒着必須とのことでしたので、ジャージの上に加えて厚手の長袖を持参しましたが、頂上ではジャージの上を着ただけで、厚手の長袖は使いませんでした。レインコートも防寒着の変わりになります。御来光目当ての人は、寒い夜中に日の出を待たなければならないため、真冬並の衣類が必要なようです。
「タオル」・・2枚持っていきましたが、結局使わず。山の上の方が気温が低く、それほど汗はかきませんでした。
「マスク」・・下山時の砂埃対策で持って行きました。走って下山する場合にはマスクをしていると息苦しいし、口の周りに汗をかいて気持ち悪いです。マスクを持たない人はタオルを顔に巻いていました。結局、最初は使いましたが、途中で外してしまいました。
「手袋」・・岩場を登るときに必要だと思い、化繊の手袋を持っていきました。雨天時の防水のためにさらにゴム手袋も持参しました。結局のところ両者ともに使わず。岩場は素手の方が登りやすいです。
・「飲み物」・・アクエリアス2リットルのペットボトル、魔法瓶に入れたお湯500ccを持参しました。これだけで3kg弱で重量のかなりの部分を占めています。お湯は山頂でみそ汁を飲むために持っていきました。最終的に飲んだのはアクエリアス1.3リットル程度。山頂では高山病のため頭痛がしてみそ汁を飲む気になれず、お湯は使わずそのまま持って降りてしまいました。登るにつれて気温も低くなり、汗もそれほどかかないので、アクエリアスも1リットルで十分でした。また、喉が渇いたときはアクエリアスより、普通のお茶を飲みたくなったので、次回はアクエリアス500mlとお茶500mlのペットボトルを持参したら良いと思いました。それと山小屋にもジュースやお茶を売っているのでいざとなれば買えます。
・「日焼け止め」・・塗った方が良いです。富士山の五合目より上の方は木陰がありません。
・「登山地図」・・登山者が沢山いるので、地図が無くてもまず迷う事はありません。六合目の富士山安全指導センターのあたりで、登山道の地図を配っていましたのでそれでも十分です。自分がどの辺りにいるのかを確認したい時もあると思うので、本のコピー等を持っていくと良いかもしれません。
・「お金」・・山小屋で飲み物や食べ物、お土産品を買う場合にはお金が必要です。またトイレは200円のチップ制になっているので、100円玉を多めに持っていった方が良いです。また下山後、五合目でお土産を買ったりする場合に必要になります。筆者の場合、登山中に使ったお金は山頂でのトイレ代200円のみでした。
・「カメラ」・・筆者は初登山なので記録に残したいと思い一眼レフのカメラを持っていきました。しかし、重いので普通の薄型のデジカメの方が良かったと思いました。写真を撮るたびにリュックの中から取り出すのが面倒でした。
・「袋」・・ちょっとしたゴミを入れるのに使えます。今回は使わず。
・「ティッシュペーパー」・・下山時に砂埃のせいか鼻水が出たので少し使いました。
吉田ルートの標準的な登山時間は5〜6時間です。しかし、富士登山競走では五合目から山頂までを2時間程度で登らなければりません。今回は、その事を想定して全力ではないもののそれなりに急いで登る事にしました。
登山道は追い越しができるぐらい広いところも多いのですが、岩場を登るような場所は順番を待って登る必要がありました。特に、団体の登山客がいる場合、グループ全体の速度が一番遅い人に律速されていて追い越しが困難なところもありました。かなりの時間をロスしますが、休憩だと割り切りました。
山小屋の所には、長椅子が設置してあり楽に休憩が取れました。休憩は各合目に一回程度で、座ってアクエリアスを出し、何口か飲み、カメラで山小屋周辺の写真を撮って、一息ついて出発しました。休みすぎると逆に足がつらくなります。
トイレは、山小屋ごとにあります。どこもチップ制で200円ほど。使ったトイレは山頂のものだけだったのでその他のトイレの様子はよく分かりませんでした。トイレおよび周辺はにおいがかなりキツいです。呼吸をするのが困難なぐらいです。それでもトイレができるだけでも幸せだと思わなければ。
富士山はゴミの山だと聞いていましたが、私が登ったときにはほとんどゴミは落ちていませんでした。きれいでした。
登りでは特に技術を要するようなところは無くて、とにかくひたすら登ればいずれ山頂に到達します。富士吉田の五合目駐車場を出発したのが午前7時頃で、山頂到着が午前10時半頃でしたので、約3時間半で到着しました。8合目を超えたあたりから頭が痛くなってきて山頂ではぐったりしてしまいました。高山病だと思います。時間があれば火山口を一周する御鉢巡りをしようと思っていましたが、気分が悪いので下る事にしました。
吉田ルートの場合、登山道と下山道が異なります。下山道はブルドーザの通り道になっていて、岩場は無くて砂がザクザクした道でした。はじめはゆっくりと足を滑らさないように気をつけて歩きながら下っていましたが、軽く走りながら下る人に何人か追い越されてから、それを真似てみました。歩きながら下ると、ちょくちょく小石がシューズの中に入ってくるのですが、走り下ると小石が入る事は無くてしかも、体が安定して転倒することもありませんでした。何よりも速い。
下りは2時間ほどでしたが、はじめからすべて走り下っていたら1時間半程度で下山できると思います。ただし、砂埃が他の登山者に迷惑をかけるかもしれないので、人が居るところでは走らないなど注意しました。
ほとんどが持ち物の話になってしまいましたが、実際に登山はひたすら登り、下山はひたすら走り下る以外にコメントはありません。普段から走っている人なら単独で且つ日帰り登山が可能です。
筆者は今年の富士登山競走の五合目コースに参加しました。そこで痛感したのは、山頂コース完走を果たすには持久力だけでなくて筋力が必要だという事でした。登山道を登り抜くには足の筋トレも必要そう。来年の富士登山競走の山頂コース前には近場の山、もしくは再度富士山に登って足を鍛えたいと思います。
今回紹介した日帰り登山ですが、朝7時に登山開始として、登りを5時間、下りを3時間とすれば平均的な体力を持っている人なら誰でも可能だと思います。しかし、普段運動をしていない人やご高齢の方には日帰り登山はお勧めしません。というか、富士登山自体お勧めしません。富士山は登山本によっては初級向けと書かれていますが、それなりに体力が必要です。
登山道で見かけた登山者の中には無謀かなと思われる方も多数おられました。ガイド付きのお年寄りのグループでは、岩場を登りきれずにガイドに紐で引っ張ってもらっている人がいました。また、八合目付近でくたばっている小学生を無理矢理登らせようとするお父さんもいました(多分、高山病でへばっている)。なんとか山頂にたどり着いたとしても、それほど珍しい物がある訳でもなく(自動販売機があるのには驚きましたが)、景色も七合目からと大して変わりません。
登山時に撮影した写真を紹介します。













